Posted on 3月 2, 2022
爆熱グラボ廃熱に敗北したIntel純正CPUクーラーを簡易水冷に交換する
前回、パーツを流用して仕事もできるゲーミングPCを自作しましたが、爆熱グラボ・RTX3070Tiの廃熱に完敗して全くCPUクーラーとして機能しなくなったIntel純正クーラーを簡易水冷に交換します。
昨年の熱い夏もがんばってくれた純正クーラーです。CPU単体では問題なく使えます。
目次
高性能でコスパ最高な簡易水冷CPUクーラー CORSAIR iCUE H115i RGB PRO XT
今回採用した簡易水冷CPUクーラーですが、想定外なことが発生して直前にこれに変更になりました。
簡易水冷360mmのラジエーターはPCケースを選ぶ
直前までは、MSI MAG Core Liquid 360R V2のような360mmのラジエーターのものにしようと思ってましたが、PCケース DEFINE R5の構造上の都合で280mmのものに変更になりました。
実は、こちらも購入してしまって・・・、Zen4でも使えるといいなぁ
ねこグリスまで・・・、今回はH115iにグリスが塗布されているため使ってません。
前回の検証の結果、CPUクーラーがRTX3070Tiの真上にあることで、グラボ廃熱の影響が大きくCPUが冷やせないことがわかりましたが、このPCケース(DEFINE R5)で360mmラジエーターとファンを設置できるのは、ケース上部のみとなります。その場合、簡易水冷にしてもラジエーターを冷やすファンの風が、グラボ廃熱をそのまま流すので影響を受けやすいかと考えました。
そのためにフロント吸気にこだわりたかったのですが、フロントは280mmまでしか設置できない構造で、ラジエーターを360mm から 280mmに変更しました。ただ、Core i5 10400は、TDP65Wなので280mmの簡易水冷でも十分冷やせるのではないかと思っています。
CORSAIR iCUE H115i の取り付け方法
バックプレート
このバックプレートから取り付けるのですが、設置部分が両面テープになっているので、とても簡単に付けらますね。マザーボードはひっくり返すので、手でバックプレートを押さえないと落ちてしまいますがその心配がありません。本当に助かります。
両面テープを剥がしてから、設置します。
ねじ穴に、はまる部分は、CPUソケットの種類によって2段階にサイズ調整できるようになっているので、LGA1200の場合は、中心部分に移動するように4か所移動させます。
そのあとに、4か所はめるとぴったりと収まります。
ちなみにH115i の説明書には、LGA1200の記載がありませんでした。まじか・・・。LGA1151と同じようなものなので、LGA1151の項目を参考にしてください。
ラジエーターとファン設置
かなり苦戦しました。
14cmファンは、問題なく2つともねじ穴があっているので設置できるのですが、PCケースのねじ穴の位置と、H115iのラジエーターのねじ穴の位置が異なります・・・、
遊びがない作りなので、手の打ちようがありません。
そのため、一番下の位置だけ、ファンと、間のPCケースのプレートと、ラジエーターのねじ穴を合わせて、ねじ止めしました。この2か所をしっかりとめています。もしかすると下のファンの上部2か所も止められているかもしれません。
上のファン4か所は、ファンとPCケースのプレートのみを止めているような状態になります。
ぱっと見わからないくらいちゃんとねじ止めできるように見えますね。
ぐらぐらするようなことはないので、室内で使用しているくらいなら問題ない強度だと思います。
Fractal Designは、簡易水冷CPUクーラーも発売しているので、純正パーツで固めるのもいいかもしれません。フロント吸気ができるのかちゃんと調べた方がよさそうです。
通電するとゲーミングPCっぽく光ります。
運命のベンチマーク
3DMARK Time Spy Score
WQHD(170Hz)、G-SYNC有効で、RTX3070Ti電力制限なし(310W)で実行しました。平均値超えで、サーマルスロットリングもないですね。650W電源ですが問題なく動作しました。
HWMonitor
そして、運命のCPU温度です。
結果は、なんと最高55℃です!!!!!!!!!!
ケース閉じてこの値なので、簡易水冷とフロント吸気の大勝利です。これなら長時間PCゲーム遊んでも安定稼働できる気がします。爆熱グラボ廃熱の影響うけてないですね。フロント吸気にこだわってよかった。
ちなみに前回のIntel純正クーラーの結果は、フィーバーフィーバーでサーマルスロットリング多発でした。
電力制限(70%)してみると
最大223.5Wの状態です。グラフィックスコアが1000以上下がっています。前回の75%制限くらいが省電力とパフォーマンスでバランスが取れている気がします。
まとめ
- 簡易水冷CPUクーラーは、PCケースにより、設置できるラジエーターの大きさに制限があるが、280mmでもよく冷える
- 爆熱グラボ廃熱の影響を受けない、フロント吸気は効果絶大です
- CPU温度が下がった影響で、ファンの回転数が低く静かなPCになりました。
- 爆熱グラボRTX3070Tiは、電力制限75%、リフレッシュレート144Hz, G-SYNC有効が省電力とパフォーマンスのバランスが取れているかも
積んでるゲームがありすぎるので、今年はこのPCで消化していきたい!