新型コロナウイルス治療薬が日本でも特例承認されました

点滴

これまで新型コロナウイルスに感染した患者は、軽症の場合、ホテルに隔離や自宅待機など特に治療らしいことができなかったのですが、症状が軽い人から中程度の人までに使える治療薬が、令和3年7月19日に新型コロナウイルス治療薬として特例承認されました。

これは、カシリビマブ(遺伝子組換え)とイムデビマブ(遺伝子組換え)という2つのウイルス中和抗体を組み合わせたもので、抗体カクテル療法と呼ばれています。

この治療薬を投与されたのは、昨年10月に新型コロナウイルスに感染したアメリカ合衆国のトランプ前大統領が有名ではないでしょうか。トランプ前大統領は、陽性判定から1週間もせずに執務に復帰していますので、パフォーマンスとかではなく、この治療薬が実際に効果があったと見て良いのではないでしょうか。また、そのトランプ前大統領自身が、この治療をすべてのアメリカ人が受けられるようにしたいと述べていました。

症状が軽いうちから使用できれば、重症化も抑制できることも期待され、それにともない死亡率も減るのではないでしょうか。このことからも、日本でも有効な治療薬になるのではないかと期待しています。

今日(2021年7月20日)から各地の医療機関に配送が始まっているそうです。

新型コロナウイルスに感染された患者の方の1日も早い回復を願います。

厚生労働省の発表

新型コロナウイルス治療薬の特例承認について

中外製薬の発表

抗体カクテル療法「ロナプリーブ点滴静注セット」、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対し、世界で初めて製造販売承認を取得