Updated on 9月 18, 2023
DTM用自作PCのおすすめPCパーツ
前回の記事で、DTM用の自作PCを組む場合のポイントを解説しましたので、今回は具体的な構成例を示したいと思います。
では、さっそく
PCパーツの種類 | 型番 | 価格 | 価格の参考にしたショップ |
CPU | Intel Core i5 13500 BOX | 37,730 | ドスパラ |
メモリー | Crucial 64GB(32GBx2枚) DDR4 3200MT/s(PC4-25600) CL22 | 16,200 | amazon.co.jp |
M.2 SSD | Lexar 4TB NVMe SSD PCIe Gen 4×4 | 29,800 | amazon.co.jp |
マザーボード | MSI MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4 | 23,054 | amazon.co.jp |
PCケース | DEEPCOOL CH510 WH | 8,980 | ドスパラ |
電源 | MSI 850W MAG A850GL PCIE5 | 15,520 | amazon.co.jp |
CPUクーラー | DEEPCOOL AK400 R-AK400-BKNNMN-G-1 | 2,980 | ドスパラ |
OS | Windows 11 Pro 日本語版 パッケージ版 | 18,500 | amazon.co.jp |
合計 | 152,764 |
目次
このパーツ構成の特徴
- M.2 SSDを4枚搭載できるマザーボード
- M.2 SSDは、4TBと一般的なノートPCより大きいサイズを選択
- メモリーが64GBで、安価に大容量で搭載
- 電源容量は850Wと強め(PCゲーム、動画編集用途などグラフィックボードを搭載することを考慮)
PC本体以外に必要な費用
- 液晶モニター
- マウス
- キーボード
液晶モニター
作業領域は広ければ広い方がいいので、設置場所のスペースやデスクの大きさにもよりますが、マルチディスプレー構成をおすすめします。複数設置できない場合は、WQHDまたは4Kのもので作業領域を確保したり、モニターアームでモニター上部に2枚目を設置することも検討してください。
マウス、キーボード
マウス、キーボードは、好みによって価格帯(1000円~数万円)が大幅に変わるため具体的な製品名を上げるのは難しいですが、作業しやすい好みのものを購入してください。ただし、これも設置スペースによりますが、キーボードはテンキーのあるフルサイズのキーボードがおすすめです。数値入力など打ち込みにテンキーはとても便利です。
ワイヤレスに関しては、最近の製品は遅延もなくストレスなく使えますが、Bluetooth接続のものはレスポンスが悪く使っていてストレスを感じるのでお勧めしません。DTMではレスポンス速度やタイミングが大切なので、ワイヤレスにするならUSB受信機がついているもので、2.4GHzワイヤレス接続方式のものを選ぶとよいと思います。
なぜOSはWindows 11 Proを選択?
Homeでも問題ないです。パッケージ版のProが安かったのでこちらを選択しています。間違っても怪しい販売元のDSP版やシリアルコードを購入しないでください。正規品を買わないと騙されたり、ライセンスが認証されなかったりトラブルになります。PCショップでも正規品のDSP版が販売されていますが、価格差がそれほどなく、別のPCに引っ越ししたい場合など手間がかかる可能性があります。
自作PC最大のメリットは拡張性
MacbookやMac miniは最初選んだ構成から変えられないので、足りなくなったら足せることが難しいです。拡張できても外付けのThunderboltやUSBのSSDくらいでしょうか。
これはとれも重要なことですが、DTMの沼にはまると、データの容量は減ることは一生ありません(涙)
今のところメモリーが足りなくなったら追加、ストレージが足りなくなったら追加が、可能なのは自作PCだけです。
もちろん自作PCでもある程度の予算がないと始めるのが難しいことは事実ですが、これをMacで始めようとすると、比較的安いMacbook Airでも次のスペックで 164,800円です。
CPU | 8コア |
メモリ | 8GB ユニファイド |
ストレージ | 256GB |
価格 | 164,800円 |
メモリー8GBでは、快適な動作は程遠く、しかもユニファイドメモリというのは、OS、アプリケーション以外にグラフィックでも使用されるのでDAWで8GB全てを使うことはできません。ストレージ256GBでは、KOMPLETE 14 Ultimateでは本当に使うものを吟味してインストールする必要がありそうです。外付けUSBのSSDを活用することが必須になると思います。
ノートPCなので持ち運べるというメリットはありますが、DTMで持ち運ぶのは、そういった活動をしている方に限られるので本当にノートPCである必要があるかよく考えてください。
自作PCで興味のあることを始めよう
DTMに関わるパーツ毎の性能などは、前回の記事と合わせてある程度示せたと思いますが、私が示した予算が用意できない場合でも、あきらめる必要はありません。
自作PCでは、メモリーは8GBからでも始められます。ストレージも256GBからでも始められます。劇的にコストを下げて、予算に合わせて自分の可能性をあきらめない構成が可能になります。
興味があることをすぐに始められないことの方がデメリットだと思います。
目的を明確にして、予算内でPCパーツを選別して今すぐ始めましょう!